【勉強会】前編 みんな大切なエネルギー。でもどう大切なの?


こんにちは。


今回の勉強会の司会のヨコチです。


テーマは「エネルギー」です。




勉強会といっても、私が知っているちょっとの知識をさも得意げに話すというのが今回の勉強会でした。


さて、今回のテーマは、エネルギーですが、その中でも「エネルギー資源」の内容に絞っての勉強会をしました。

議題は、

1、歴史から見るエネルギーの重要性

2、シーレーンとは。

3、エネルギーをめぐる世界、アジアの変化

4、その中から日々のニュースを考えて見る

の4つです。


1、歴史から見るエネルギーの重要性


少し時を戻してみましょう。

時は1921年。日本はアメリカをはじめとする連合国と約4年の戦争が始まります。いわゆる「太平洋戦争」「大東亜戦争」の始まりです。

当時の日本は軍備の縮小や、戦争中である中国からの軍の引き上げなどの要求を突きつけられ、そこから活路を見出すために、また、欧米諸国から植民地支配されているアジアの国々の解放のための戦争、として開戦に至りました。


その歴史が正しかったか、本当はどうだったかは当時に生きていないのでわかりません。そんな話をする気もありません。

しかし、エネルギーの視点から見れば、なぜ戦争に日本が突き進んでいったのかが言える事実があります。

それは日本の資源枯渇の問題です。


当時、産業革命後、世界は化石燃料を燃やして近代文明を発展させてきました。その波は遅ばせながら日本にも到来してきました。

石炭や石油を燃やして電力を作ったり、自動車を走らせることができるようになりました。この辺りは現在の社会でも同じですね。

その石炭や石油などは当時の日本にはありませんでした。正確に言えば「あった」のですが、石炭などの資源はアメリカと戦争する時にはもう掘り尽くしていてありませんでした。

ないものはどこかから補完しなければなりません。その補完先がアメリカでした。

当時の日本は石油の大部分をアメリカに頼ってました。


ちなみに、現在は石油のほとんどを中東から輸入しています。中東から石油が日本独自のルートとして輸入されるようになったのは、映画「海賊と呼ばれた男」でも取り上げられた出光興産の出光佐三氏が日章丸と言う石油タンカーで、危険を承知で派遣させたのが始まりです。戦後1953年のことでした。


話を戻します。


アメリカは開戦前にある文書を日本に突きつけました。ハルノートという文書です。内容はたくさんあって説明が大変なのですが、つまりはアメリカの要求を飲まなければ石油を「禁輸」するという内容です。

要求を飲まなければ石油を輸出しない。

しかし、アメリカからの要求を飲めば、石油は来るかもしれないが日本も他のアジア諸国のように植民地支配を受けるようになってしまう恐れがあったのです。(軍備縮小など)


時の日本の政府はアメリカからの要求を飲まず、結果としてアメリカと戦争をする道を選択しました。

しかし、日本の経済を支えるため、戦争を維持するためには石油が必要です。それを東南アジアに求めました。東南アジアには油田があり、他にもゴムなどの貴重な資源もありました。ちなみに当時東南アジアは連合国の植民地となっていたので、アジア諸国とは戦争をしたことにはなっていません、あくまで宗主国のフランスやオランダなどと戦争をしたことになっています。


これ以上話すとただの歴史談話になってしまうのでここまでにします。

まとめると、

・石油が必要だったから戦争をした。

という事実があったのです。


ここで今回の第一のテーマです。

石油があれば戦争に突き進むことがなかったのかもしれない。

ということです。


だって資源あればわざわざアメリカから輸入しなくても、東南アジア諸国に進軍しなくても良かったのです。生きていくことができたのですから。

つまり、エネルギー問題はいつか戦争に発展する力を秘めている。

そういっても過言ではないと言えるのです。



2、シーレーンとは。


3.11後、日本では原子力発電所の事故が起こりました。

以後、原発での電力供給はほぼストップしました。

3.11以前は火力発電50%、原子力発電30%、残りは水力などです。



しかし3.11後は火力発電が70%以上という結果になりました。

これは当然と言えば当然かもしれません。

ここでは原子力を戻そうとか、原発反対などという話はしません。

表題にあるシーレーンについてです。

シーレーンとは、一言で言えば海の(貿易の)道です。

第一のテーマでも述べましたけど、現在石油は中東から多くを輸入しています。

日本は島国ですから、海外と貿易をする際は海か空から運ぶ必要があります。その時の通る道のことを海ならばシーレーンと言います。


現在、中東の国と日本が戦うということはあまり考えにくいですよね。しかし、その石油を積んだタンカーが通る海の道で何かあれば・・・。結果として石油が来ないことが起きます。

また天然ガスも日本の輸入割合の20%は中東から来ています。


そのように考えていくと、海の航路、つまりシーレーンの重要性というものが見えて来るのです。



以上、エネルギーの勉強会1、2の記事を終わります。

かなり長くなってしまったので、残りの3、4のテーマに関しては、後編で書くことにします。